北海道自転車旅行記
1日目
8/12/Wed
お盆と重なったのでフェリーの予約が取れず、18切符を使って鈍行列車で札幌を目指す事になった。本当は11日に出発する予定だったんだけど、自転車をいろいろいじっているうちにブレーキを壊してしまって(すぐに直ったが)出発が1日遅れてしまった。
分解した自転車を袋に入れて電車で移動する事を「輪行」という。初めての自転車の旅で、当然輪行も初めてで、自転車の分解も初めてだったので、どのくらい時間がかかるかわからない。朝6時発の始発に乗る予定でしたが、前日の夜11時に家を出発した。
0:30 仙台駅前
このときの天気は雨。濡れ鼠になって仙台駅までたどり着く。で、さっそく自転車の解体作業。よくわからないから、「外せるネジは全部はずしてしまえ!」的なノリでばらばらにしてみたら何とかなっちゃった。所要時間90分。ん〜これだと組み立てには2時間はかかるな。
仙台駅前にて。 |
2:00 仙台駅構内
始発までまだ時間が十分あるのでどこかで仮眠をとる事に。仙台駅構内のお土産コーナーの近くの柱の下で寝る事にした。重い荷物と自転車を運んで、銀マットを広げて横になる。あ、駅で寝るってこんな感じだったんだね。僕のほかにも、終電に間に合わなかった遊び人達がそこらへんでゴロゴロ寝ている光景を見てビックリ。
6:00 仙台〜
無事始発に乗り込めた。ここから24時間鈍行列車の旅が始まる。札幌までの乗換駅は
仙台 一ノ関 盛岡 青森 函館 札幌
というわけで、これだけでも立派な電車の旅だ。
荷物がとにかく多いから乗換えが大変。一度じゃ運べなくて、2度に分けて運んだ。なんかこれだけで疲れちゃったなぁ。
![]() |
一ノ関〜盛岡。運賃箱がいけてる。 |
![]() |
まだまだ元気。 |
18:30 函館
次の電車まで5時間もあるから駅を出て街を歩くことにした。とりあえず腹減ったし、電車に乗りっぱなしで気分的に参っていたので、駅の横の朝市でウニイクラ丼を食う。うまいっ!が、2000円もしたわりにはウニが少ないな。さすが観光客相手の店。
函館山に登って夜景を見ることにした。時間があるので歩いてロープウェイ乗り場まで行った。このとき函館は曇り空。切符売り場のおばちゃんに「今日は何も見えないよ」と言われたけどせっかく来たので上ってみた。
うげっ、何も見えない。何も見えないよ〜。山頂は雲の中で、街の明かり一つ見えなかった。残念。観光客でごった返す土産屋には用が無いのでさっさと下山。電車が混みそうなので早めに駅に戻った。
![]() |
函館駅前。 |
23:30 函館〜
阿鼻叫喚。こんな言葉が似合う列車。札幌行、夜行快速ミッドナイト車内は壮絶だった。18切符で函館から札幌まで行ける唯一の列車なので、大きなバックパックや僕みたいに自転車を担いだ旅人たちが大勢乗り込む。廃車寸前のオンボロ車両。クーラーなんてついてなくて、旧国鉄マーク入りの扇風機が天井でぐるぐると回る。座席は直角椅子。超満員なので、知らない人同士でもみんな折り重なるようにして眠る。貧乏旅行者を乗せて闇夜をひた走る列車ミッドナイト。ああ、旅をしてるんだなと思わせてくれる電車だった。
これぞ旅の列車、ミッドナイト。 |
![]() |
車内は蒸れている。 |
体を曲げて寝る。蒸し暑い。せめて顔だけでも洗いたい… |