北海道自転車旅行記
2日目
8/13/Thu
6:30 札幌
劣悪な環境と旅の興奮で寝不足のまま札幌に到着。初めての札幌。長い電車の旅で疲労は溜まっていたけど、札幌に来れた事がうれしくてうれしくて気持ちは高まる。
重たい自転車をいつまでも担いでいられないので、南口を出るとすぐに組み立てをはじめた。予想どおり組み立ては難航。わかんないよぉ〜。近くで同じように自転車を組み立てていた人になんとか教えてもらって無事完成。実は今回の旅で組み立てが一番心配な部分だったのでホッとした。
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仙台から24時間かけて到着。 |
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さあ、組み立て。大丈夫か? |
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準備完了。札幌駅南口。大きな街なのに駅はしょぼい。 |
8:00 札幌
旅の帰りにも札幌は寄る予定だったけど、元気なうちに観光したほうがいいと思い、とりあえず押さえておくべき場所をまわる。旧道庁、時計台、大通り公園…。あ、クラーク博士忘れちゃった。また今度だね。
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旧北海道庁。 |
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時計台前。お決まり。 |
9:45 札幌〜
札幌観光を終えていよいよ出発。進路を北へ。留萌まで続く231号線をひたすら行く。留萌まで130kmちょっと。
世の中は御盆休み真っ只中。道路は札幌から遊びにいく車で渋滞してた。自転車のほうが速いぐらい。
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札幌郊外。景色がいい。道路は渋滞。 |
13:00 札幌郊外
綺麗な公衆便所発見。そういえば仙台を出発してから顔を洗ってなかった。水道で顔と髪を洗った。
気持ちイイ〜。幸せ。
こんなところでシャンプーするなんて、いよいよ凄い旅になってきたと感じさせられた。
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公衆便所。髪と顔を洗う。 |
14:00
海を見ながら快走する。こんな景色がずっと続く。この調子ならば一日100kmは走れるかな?
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海を眺めながら丘を越えていく。 |
16:00
…と思ってたら道はどんどん険しくなってきた。左はずっと海だけど右は切り立った崖のようになってきて、トンネル地帯に入っていく。坂道沢山。トンネルいっぱい。
あとになってわかったんだけど、チャリンコツーリングの敵は
1 トンネル
2 向かい風
3 雨
4 坂
と思う。坂や雨なんて、がんばればなんとかなる。向かい風は漕いでも漕いでも報われないから精神的に参ってしまう。
トンネルが一番嫌いなのはとても怖いし、実際とても危険だから。おまけで作られたような歩道しかないので車道を走るしかない。暗いし細いし、歩行者がいないと思って車は飛ばすから、いつはねられてもおかしくない状態。トンネル内に反響する轟音の中、ビクビクしながら早くトンネルを抜けようと必死だった。
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歩道の幅はほとんど無い。こんなトンネルが無数に現れる。 |
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海沿いギリギリまで山が迫っている。 |
17:30
ずっと山登り。いくつもの峠を越えて、トンネルをいくつも通過する。文化の空白地帯。コンビニ…なんてあるはずもなく、店も無ければ民家も無い。ヤバイ、もう日が沈む。寝床を探さなくては。
あせり始めた僕の目の前に、小さな集落が現れた。山と海に挟まれた民家10件くらいの本当に小さな集落。浜辺にいくつかテントが張ってある。キャンプ場だ!ここしかないッ!
キャンプ料金たった400円。こんな山の中に水道があって、何とシャワーまである。信じられない。ありがたやありがたや。家族連れはうるさいので、できるだけ離れてテントを張る。このとき初めてこのテントを張ったけど、他にもテントを張った経験があったのですぐに張る事ができた。
2日間体を洗ってない。幸せを噛み締めながらシャワーを浴びる。海によくある仮設シャワーだけど、このときの僕には本当にありがたかった。
浜で家族連れが花火で盛り上がる音を聞きながら、疲れきってた僕はすぐに眠ってしまった。よく考えてみれば、仙台から札幌までの電車の中でよく眠れないままずっとがんばってきたからね。
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無事、テント設営。やれやれ。 |
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つかれた・・・ |